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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻1号

2003年01月発行

文献概要

連載 米国の知的障害者サービスと脱施設化に学ぶ わが国の痴呆性高齢者対策への警鐘・4

米国の知的障害者対策の歴史的展開(下)

著者: 武田則昭1 八巻純2 末光茂1 江草安彦1

所属機関: 1川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科 2 3 4

ページ範囲:P.68 - P.72

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 前号にひき続き,本稿では,米国の知的障害者対策の歴史的展開,すなわち,脱施設化を生んだ背景である権利擁護活動,北欧から導入されたノーマライゼーションの原理,そしてケネディ大統領に端を発する連邦政府の知的障害者施策への介入の様子などについて紹介する.

脱施設化の背景

 1960年代後半から起こった米国知的障害者サービスの大転換は,以下の3つの背景,第一は全米知的障害児(者)のための親の会が設立され,知的障害児(者)への権利擁護運動が緒についたこと,第二は北欧で障害者援助の原理として起こったノーマライゼーションの理念が米国に紹介されたこと,第三は連邦政府の知的障害者サービスに対する関心が高まったこと,が挙げられる1).以下,それぞれについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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