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雑誌目次

雑誌文献

公衆衛生67巻10号

2003年10月発行

雑誌目次

特集 新医師臨床研修―「地域保健・医療」研修の使命

新医師臨床研修の使命

著者: 矢崎義雄

ページ範囲:P.734 - P.737

 いよいよ明年(平成16年)より,新医師臨床研修制度が実施されることとなった.従来の主として専門領域のみの研修で終わっていた研修制度が,基本的な総合診療能力を修得するために,専門領域にとらわれず,内科,外科,救急を中心に研修するプログラムを基本とした制度に,大きく変換される.さらに,小児科,産婦人科,精神科,地域医療といった医療現場を経験することも求められ,研修医ばかりではなく,研修病院側も指導体制の整備など,厳しい対応に迫られているのが現状である.

 制度の基本設計をまとめた責任者として,本稿ではその基本的な考え方とともに,これまでの経緯と今後の方策についても述べたいと思う.

「地域保健・医療」研修の理念と課題

著者: 徳永力雄

ページ範囲:P.738 - P.741

 現行の臨床研修制度には,いろいろな課題があり抜本的な改善が望まれていた.特に,1990年の厚生労働省医療関係者審議会医師臨床研修部会や1991年以降の日本医師会からの報告,1994年の日本学術会議の意見書等は,新しい臨床研修の方向を示したもので,臨床研修の必修化による充実に向けた議論を喚起した.

 その後厚生労働省に対して,文部科学省や大学附属病院,臨床研修指定病院,衛生学・公衆衛生学はじめの関係学会や団体が,それぞれの立場から提案等を行ってきた.その結果,2000年12月に医師法第16条が改正され,さらに「地域保健・医療」が小児科,産婦人科,精神科と共に「必修研修科目」に位置づけられた.これは時代の必然的な流れとはいえ,まさに歴史的な意味を持つものである.

保健所における研修

著者: 岡田尚久

ページ範囲:P.742 - P.746

 2000年12月に医師法が改正され,2004年4月から新医師臨床研修制度がスタートすることになりました.本稿では,この臨床研修の項目として「地域保健・医療」が必須項目となる中,全国の保健所で準備を進めている研修の受け入れ体制と研修計画の概要について報告します.

制度の概要

 新医師臨床研修制度は,従来の医師研修内容を大幅に見直し,その質を向上させ,全人的な診療能力を修得することを目的としています.平成14年5月に医道審議会医師臨床研修部会が医師臨床研修に関する「中間とりまとめ(論点整理)」を作成しました.研修内容としては,内科,外科,救急などの基本的診療部門を必修とし,地域医療,へき地医療,終末期医療,保健・福祉,高齢者福祉,介護も組み入れた研修プログラムとして特徴を持たせることも可能とした内容でした.

地域における研修の支援

著者: 星北斗

ページ範囲:P.747 - P.751

 当初この稿の依頼テーマは「診療所における研修」であった.“新医師臨床研修―「地域保健・医療」研修の使命”と題して特集されたこの企画において,編集者は保健所研修等との並びから,医師会=診療所という構図を思い描かれたのであろうが,われわれが考える「地域保健・医療」はそのような狭隘なものではない.プライマリ・ケアの実践という目標達成のためには,2年間の研修全体を「地域保健・医療」と捉える発想が必要である.この稿が,全国の研修制度にかかわるすべての関係者に,改めてこの制度の本質について考えていただく契機となることを祈っている.

大阪における研修体制

著者: 髙山佳洋 ,   岡澤昭子

ページ範囲:P.752 - P.755

 大阪府では,公衆衛生医師の養成確保については,これまで特別な配慮のもとに研修体制が組まれてきた.このたびの医師臨床研修(地域保健・医療)についても,大阪府の保健所が参画することは,医師養成の社会的要請に応えること,地域医療(病院)との連携,公衆衛生医師の確保などの観点から重要であり,積極的に対応していく必要があると考えられた.しかしながら,研修の受け入れにあたっては,保健所のキャパシティやスタッフ等に限りがあるため,病院からの要請に応じながらも,可能な範囲でできる限りの対応を行うというスタンスで研修体制の検討が行われた.検討にあたっては,本庁が保健所長会と議論を重ねながら,全体の枠組みについて考え方を整理し,研修の内容は保健所長会がモデル案をとりまとめる方法で企画調整を進めた.

 以下に,現時点における大阪における研修体制の考え方と,大阪府保健所長会がまとめた研修のモデル案を報告する.

臨床研修病院からみた「地域保健・医療」研修

著者: 黒川顕

ページ範囲:P.756 - P.759

 「地域保健・医療」は,1年目の基本科目(内科,外科,救急科)の研修が修了した後,2年目に研修すべき必修科目の1つである.この研修(以下,本研修)は,各臨床研修病院の地域内にある保健所や老人保健施設,社会福祉施設,リハビリ施設,終末期医療施設(ホスピス)などの他,へき地診療所など,いわゆる研修協力施設で行う.研修協力施設は多数あるが,実際には最低1カ月間を通しで研修しなければならず,かつ本研修は最長でも3カ月と決まっているので,すべての施設を回ることは不可能で,1ないし数カ所を研修することになる.

 平成14年10月に厚生労働省が出した「臨床研修の到達目標について(案)1)」に基づき,以下に本研修の一般目標(以下GIO)と行動目標(以下SBOs)を挙げ,本研修に関する考察を述べる.

患者が望む「地域保健・医療」研修

著者: 丸木一成

ページ範囲:P.760 - P.763

 医師臨床研修の必修化に伴う一連の改革は,医療を取り巻く様々な状況の変化を無視しては語れない.超高齢時代を迎え,疾病構造の変化,医療技術の進歩に伴う医療の高度化,在宅医療の推進,医療事故に象徴される国民の医療不信の解消―など,こうした時代の要請を受けて,いかに「良医」を養成するかということだろう.

 「医療への信頼」を構築するためには,医師の資質向上は必須条件だ.なかでも,プライマリ・ケアへの理解を深め,患者を全人的に診ることができる基本的な診療能力を身につけるようにすることは,今回の改革の大きな狙いの一つでもある.

視点

公衆衛生の人づくり―臨床との連携

著者: 辻一郎

ページ範囲:P.728 - P.729

 日本の保健医療が抱える矛盾の1つに,予防と治療の分離という問題がある.予防は主に保健所・市町村保健センターや企業の健康管理部門が担当し,治療は診療所・病院が担当する.その結果,臨床医が予防にかかわる機会は限られている(と,皆が誤解している).しかし,たとえば高血圧や糖尿病の管理(薬剤・生活指導など)は治療か予防かと問われれば,本質的には合併症の発生予防であることに異を唱える者は少ないであろう.

 予防と治療の境界は消滅した.公衆衛生の人づくり,その1つの視点として,臨床との連携について私見を述べてみたい.

特別寄稿

世界のワクチン情勢―日本への提言

著者: 蟻田功

ページ範囲:P.764 - P.768

ワクチンは予防医学の最先端

 「予防は治療にまさる」とは,ここ100年伝えられている真理である.ワクチンはこの予防医学の最先端の技術である.天然痘根絶(1967~1980)において,ワクチンによるWHOや先進国の根絶対策援助費は,10年間で300億円であった.そして根絶後ワクチン対策を全廃でき,全世界の保健費用は毎年1,000億円節約できるようになった1)

 世界各国,日本も含めて,6~7種類のワクチンによる定期接種が現在行われているが,ワクチンで予防できる感染症は,過去50年間でほとんどなくなってきた(表1).しかし,最近のバイオ・テクノロジーの急速な発達により,新ワクチンも次々と導入されつつある.

活動レポート

栃木県における思春期保健「新」対策―「ピアカウンセリング」実施中

著者: 佐々木愛子

ページ範囲:P.769 - P.772

 思春期は,一生のうちでも身体面,精神面の発達や変化が著しい時期である.この時期の体や心の健康問題が,生涯の健康に影響することも指摘されており,その内容も人工妊娠中絶,性感染症,喫煙・飲酒,薬物乱用,過剰なダイエット,摂食障害,不登校,ひきこもりなど多様化,深刻化しており,保健・教育等の関係機関が連携を図り,総合的な支援体制を整備することが急務となっている.

 そこで,栃木県においては,思春期の子どもたちが心身ともに健やかに成長できるよう,平成13年6月に保健福祉部に「思春期保健対策専門部会」を設置するとともに,同年7月,教育委員会にも性教育検討委員会を設置して,思春期保健対策のあり方や学校における性教育のあり方などについての検討を重ね,平成14年度からその検討結果に基づいて具体的事業に取り組んだところである.

トピックス

地域精神保健活動における「ひきこもり」支援―ガイドラインおよび「ひきこもり」の全国調査結果から

著者: 植田紀美子

ページ範囲:P.773 - P.776

 近年,社会的関心が高まっている「ひきこもり」に関して,精神保健福祉センターや保健所等の地域の相談機関向けのガイドライン(最終版)(以下,ガイドライン)が厚生労働科学研究事業「地域精神保健活動における介入のあり方に関する研究」(主任研究者:国立精神・神経センター精神保健研究所/伊藤順一郎部長)の研究成果として今年7月28日に公表されました.厚生労働省はこれを受け,同日付で各都道府県・指定都市等に対し,ガイドラインを業務参考資料として配付するとともに,関係機関と連携し相談活動の充実を図るよう通知しました(平成15年7月28日付け障精発第0728001号精神保健福祉課長通知).

 公衆衛生活動において,地域精神保健推進の観点より「ひきこもり」対策は重要であることから,本稿では,精神保健福祉センター・保健所を対象にした「ひきこもり」の全国調査結果についてご紹介します.

連載 医学ジャーナルで世界を読む・10

「いま,ここ」にフォーカスすること

著者: 坪野吉孝

ページ範囲:P.730 - P.731

 この夏は,1週間ほど自宅にこもって,以前から約束していた原稿を書き上げた.ひとつのことに専念していると,ゆったりと時間が過ぎるのを感じた.ただし次の週は,出張・来客・会議・学生の指導と,普段どおりのスケジュールで,あっという間に時間が過ぎた.忙しさは,充実の証しではなく,むしろ空虚のしるしに過ぎないのかも知れない.

 過ぎ去った過去や,まだ来ない未来に心を煩わせるのではなく,「いま,ここ」に意識をフォーカスすることが,心の平安につながる.全く異なる宗教的背景(キリスト教とヒンズー教)から同じことを述べた,最近の2冊の翻訳本を興味深く読んだ(『わたしは「いま,この瞬間」を大切に生きます』徳間書店,『スローライフでいこう』ハヤカワ文庫).「70歳を過ぎても,1日15時間,1週間7日間,ずっと毎日…働きつづけたガンディーが,決して疲れることがなかったということの秘密」が,ここにあるという.

水俣病から学ぶ・10

水俣は命の物語

著者: 緒方正人

ページ範囲:P.777 - P.783

 こんばんは.今,ご紹介いただきました緒方正人です.私のプロフィールをお話しいただきましたが(表),ここに書いてないこともありまして,かつては家出少年でした.この大まかな歩みを見ていただいても,水俣病事件に否応なく遭遇したといいますか,出会うべくして出会ったということを,自分の歩みを振り返って思い知らされます.これからお話ししますが,私自身もやはり大きな変化,転換というか,展開というか,そういうことがありました.

以前は「命のにぎわい」があった

 生まれたのが1953年,戦争が終わって8年たって,日本でテレビ放送が始まったころです.これから日本が経済復興をし,高度経済成長へ向かっていく矢先だったと思います.生まれた所が水俣から直線距離でだいたい10kmちょっと,今ですと車で40分ぐらいの距離です.すぐ目の前が海で,家が建っている所も元々は海でした.岩場を私どもの言葉で「浜ん河原」と言いますが,そういう岩場を,戦前,親父が自分の力で埋め立てて,そこに家を建てて住んだわけです.そこに生まれ育って,現在もおります.

全国いきいき事例ファイル・3

光る「住民自治」力―島根県江津市川平地区の健康づくり活動

著者: 大城等

ページ範囲:P.788 - P.790

地域の概況

 島根県江津市川平町は,県西部石見地方の人口約26,000という小さな市の北端に位置し,中国地域最大の流域面積をもつ江の川に沿った,農業が主産業の中山間地にある.昭和45年には714人あった人口が徐々に減少し,現在は人口300人あまりで,65歳以上が5割を占める,市内で最も高齢化の進んだ地域である.1988年より「川平町健康づくり推進会」を中心に,住民自らが健康問題からまちづくりまで幅広い活動を企画し展開している.地区全体の活動とともに,地区内の4支部単位でも毎年健康目標を設定し,教室等独自の活動を行っている.

「川平町健康づくり推進会」活動の経緯

 「川平町健康づくり推進会」は,自らの活動を3期に整理している(図1).

介護保険下の公衆衛生活動を考える・19

キンダーガーデン

著者: 関なおみ

ページ範囲:P.784 - P.785

母(70歳):小脳出血後体幹失調,片麻痺,要介護4

父(67歳で死亡):アルコール依存症,交通事故で死亡

長男(38歳):登校拒否,性同一性障害の疑い

次男(28歳):引きこもり,家庭内暴力

長女(26歳):同性愛者

家族は,大通りに面した1階が店舗になっている2階建て木造1軒家に同居

インタビュー・住民VOICE・7

住み慣れた地域でいきいきと暮らそう

著者: 廣部京子 ,   佐瀬美恵子

ページ範囲:P.786 - P.787

佐瀬 大阪のベッドタウンにある約400世帯の枚方市北船橋自治会に住む主婦8人が始めたミニデイケア「ふれあい広場」が,地域に根づいて8年になります.その活動で中心的な役割を果たしてこられたのが,廣部京子さんです.活動のきっかけは何だったのですか.

廣部 私は看護師として,最初に大阪市立弘済院の附属病院に就職し,併設の特別養護老人ホームに数年勤務しましたが,結婚と子育てで仕事から遠ざかっていました.子育てが一段落した頃に勤務した老人病院はひどい状態でした.身体拘束は当たり前で,お年寄りは寝かされているだけでした.仲間の看護師とゲームなどのレクリエーションを取り入れたところ,お年寄りの表情が変わり笑い声も聞こえてきました.また,仏教大学社会福祉学科(通信教育)で学んだことで,地域に目を向けるようになりました.また友人のお父さんの介護を,8人の仲間と協力して在宅で支えようとしましたが,入院そして死亡となり,十分対応できませんでした.

世界の公衆衛生に貢献した日本人先駆者たち―次世代へのメッセージ・7

国際緊急援助と私(上)

著者: 喜多悦子

ページ範囲:P.791 - P.794

宝塚で生まれて

 皆さん,こんばんは.この暑い中,夕方2時間も勉強しようという皆さんの熱意に私は感動します.今日はこれまでの自分の歩みを振り返ってみるにはとても良い機会だと思って,まとめてみました.私は初めは小児科医をやっていましたが,わりあい早い時期から,難民や紛争などにもかかわってきました.

 生まれは兵庫県の宝塚,小浜村という村です.軍国主義のため,「産めよ,増やせよ」と言われていた時代,1939年に生まれました.実は私を妊娠中,母は肋膜炎にかかりました.そして医師に「母体がもたないから中絶しろ」と言われたそうです.今の途上国の紛争と同じで,「お国のために男の子が生まれるかもしれない,だから堕ろしちゃいけない」,そんなことなどがあって,私は生まれることができました.「あなたは生まれる前に棺桶が用意されていたのよ,だから滅多なことでは死なない,とても強い運をもっている」と,母方の祖母からよく言われたものです.

厚生行政ホントの話・10

今後の高齢者介護における公衆衛生の役割

著者: 椎葉茂樹

ページ範囲:P.805 - P.805

 本年6月末に出された2冊の報告書が,福祉の世界に一石を投じている.ご存じの方も多いと思われるが,厚生労働省老人健康局長の私的研究会である高齢者介護研究会(座長/堀田力・さわやか福祉財団理事長)がとりまとめた『2015年の高齢者介護~高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて~』だ.読まれていない方は厚生労働省のホームページに公表されているので,ぜひご一読をお願いしたい.

 わが国の高齢化にとって大きな意味を持つ「戦後のベビーブーム世代」が65歳以上になりきる2015年までに実現すべきことを念頭に置いて,これから求められる高齢者介護の姿を描いたもので,「高齢者の尊厳を支えるケア」の実現を基本に据えている.

海外事情

タンザニア・ビクトリア湖周辺の金採掘現場における環境問題

著者: 吉田稔 ,   赤木洋勝

ページ範囲:P.795 - P.798

 タンザニアの小規模金採掘は,人々に職を提供するとともに,35万人以上の人々の生計を支えている.金採掘は半公共的であり,今や採掘を規制することは困難となっている.1989~1995年間のゴールドラッシュの時代には金の生産量は4トンを越えていたが,最近は地表面の金鉱床の金が枯渇してきており,生産が減少している.金の抽出に水銀アマルガム法が用いられ,年間8トン以上の水銀が4トンの金の生産に対し使用されている.この水銀が環境に放出されるため,水銀による環境汚染や健康影響が,この国では大きな社会問題となっている.

 今回,タンザニアの数ある金鉱地の中で,世界第2位の淡水湖であるビクトリア湖周辺に点在する金鉱地の1つ,ゲイタ金採掘現場を視察し,この国の水銀による環境汚染の実態を知り得る機会を得たので報告したい.

報告

神経・筋難病者の摂食実態調査―嚥下障害を持つ難病患者への生活支援について考察する

著者: 内野英幸 ,   寺島敬子 ,   飯澤裕美 ,   池原以代子 ,   太田和美 ,   藤田由紀

ページ範囲:P.799 - P.804

 当保健所では,平成10年度から難病患者(表1)を対象に定期の保健所難病デイケアを実施しており,デイケアを拠点にし,難病患者への継続的なかかわりを持ってきた.デイケアで,食事を共にする場をもつ中で,難病患者において特に神経・筋難病者は,病状の進行に伴って嚥下障害や摂食機能の低下がしばしば認められてくることを実感した.食は,生命維持に不可欠であるばかりか,障害や重篤な状態となっても生きる喜び,人としての尊厳を与えてくれるものである.そこで,神経・筋難病者の生活の中から,食機能として摂食・嚥下障害に焦点を当て,実態調査を行い,生きがいや人間としての尊厳,健康を守る観点から,難病者のQOL(生活の質)を高めるための食生活支援を探ることにした.

対象と調査方法

 1. 訪問実態調査

 面接対象者は,管内の特定疾患医療受給者証交付申請において把握されている入院あるいは在宅の神経・筋難病(パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症,多発性硬化症,重症筋無力症,ハンチントン舞踏病,シャイ・ドレーガー症候群,スモン,クロイツフェルト・ヤコブ病,後縦靭帯骨化症,関節リウマチの11疾患)を有する者74人と,その介護・看護者である.調査方法は,調査対象者に事前に本調査の主旨と保健所保健師訪問の旨を封書により通知した上で,個々人に対して電話等によって訪問日の日程を決め,当保健所作成の生活・評価様式(表2)に基づいて保健師が訪問し,聞き取り面接調査を実施した(調査実施期間は平成13年8月15日~9月30日).

基本情報

公衆衛生

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1170

印刷版ISSN 0368-5187

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