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雑誌目次

雑誌文献

公衆衛生67巻12号

2003年12月発行

雑誌目次

特集 エイズ対策は成功したか

わが国のエイズ対策の省察と今後の展望

著者: 小松隆一 ,   木原雅子 ,   木原正博

ページ範囲:P.910 - P.913

 近未来にアジアでの大流行が予想される現在1),HIV予防対策には一刻の猶予も許されない.本稿では,感染者報告数,検査行動や性行動などを米国等と対比しつつ,予防対策の現状を吟味し,今後のあり方を考察したい.

日本と諸外国のHIV/AIDS感染状況

 日本のHIV/AIDS報告数は年々増加し,日本国籍者だけでも年間500件を超えるHIV感染報告が2年続き,AIDS発症者も年間250件前後が報告されている(図1)2)

成功したタイのエイズ予防対策

著者: 安田直史 ,   宮本英樹

ページ範囲:P.914 - P.919

 現在世界では4,200万人を越えるHIV感染者がいると推定されており,感染拡大に歯止めがかかるというよりも,むしろアジアや旧ソ連の国々を中心とした新たな国での感染拡大が深刻化しつつある1).そんな中,タイはアジアで初めて大規模なHIV感染流行を経験したが,逆に比較的早期に感染拡大を抑えることに成功した例としてより有名になった.タイのエイズ対策を振り返ってみることによって,わが国が学ぶべき点を明らかにしたい.

水面下の感染拡大から感染爆発へ

 タイで初めて報告されたAIDS患者は1984年,外国帰りの同性愛男性(men who have sex with men,以下MSM)であった.その後感染流行を懸念した保健省は,高リスクグループを中心とした散発的かつ小規模なサーベイを数年間行ったが,MSMから少数の報告がみられた以外,静脈麻薬常用者(injecting drug user,以下IDU)や売春婦(commercial sex worker,以下CSW)の中でも陽性率はきわめて低く推移した.この間,一般人のみならず,保健政策担当者も「HIV/AIDSは限られた集団の病気で,一般には広がらないだろう」という誤った認識を持つに至った.サーベイランスとしてはAIDS発症者数の報告のみであったが,感染からAIDS発症までには5年以上の時間差があるため,5年以上前の感染状況を反映しているに過ぎないわけである.当然のことながら,初期の感染拡大の把握には全く役立たなかった(図1).

青少年へのエイズ教育

著者: 赤枝恒雄

ページ範囲:P.920 - P.924

 青少年へのエイズ教育がどのように行われているか,学校現場の様子はわからない.

 しかし,六本木で25年間産婦人科医院を開業してきた筆者には,今までのエイズ教育が不十分で,効果的でなかったように思われる.

HIVの母子感染予防―公費とすべき妊婦のHIV抗体検査

著者: 戸谷良造

ページ範囲:P.925 - P.929

 本特集「エイズ対策は成功したか」に関し,筆者に与えられたテーマは「HIVの母子感染予防」である.筆者がグループ長を務めてきた「HIV母子感染予防に関する臨床的研究グループ」による成績を中心に,本稿ではわが国での最新の臨床研究データとHIV母子感染撲滅への障害となる問題点,およびその解決法に関し概説する1)

日本ではHIV母子感染の防止は可能

 HIVの無治療時母子感染率は先進国では30%,開発途上国では40%とされる.この母子感染率は1994年には7%2),1999年には2%にまで防止可能となった3).現在日本での防止対策施行例累積感染率は1.6%と,ほぼ完全に防止可能となった.1996年以降,妊婦にHIV抗体検査がなされ,母子感染防止対策が完全に実施された.HIV感染母体からの出生児には,HIV感染児の発生はない1).発生が報告されたHIV感染児は,その母親のHIV抗体検査がなされず,そのため防止対策も行われなかった出生児である.

ゲイコミュニティとエイズ対策

著者: 市川誠一

ページ範囲:P.930 - P.934

男性同性間HIV感染の動向について

 厚生労働省エイズ動向調査1)によれば,男性同性間の性的接触(以下,男性同性間)による未発症HIV感染者(以下,HIV感染者)およびエイズ患者は,ほとんどが日本国籍・国内感染例で,年次推移は増加傾向にある.特にHIV感染者報告数は1990年代後半から著しい増加となっている.2002年の報告例では,HIV感染者614人のうち53.6%(329人)を男性同性間の感染者が占め,エイズ患者では308人のうち26.9%(83人)を占めている.報告地別では,日本国籍の男性同性間HIV感染者累計(1,621人)の56.3%(913人)が東京からの報告で,年次推移も増加が続いている.また,東京に比べると報告数は少ないが,近畿(主に大阪),東海(主に愛知)などの地方都市部からの報告も1997年頃から増加してきている.こうした男性同性間のHIV感染者・エイズ患者の発生動向は,この層への予防啓発と感染者・患者への医療・福祉に関する対策が緊要であることを示している.

[インタビュー]当事者からのメッセージ

著者: 佐藤美奈子 ,   岩室紳也

ページ範囲:P.935 - P.940

岩室 横浜で国際エイズ会議が開催されてから約10年が経ち,医療の進歩を含めて,エイズを取り巻く環境はずいぶん変わってきています.ところが,「教育は最大のワクチンである」の掛け声のもと,この10年間対策を行ってきたにもかかわらず,日本は世界の先進国の中で唯一,エイズ患者が増えている国となっています.

 今日はマスコミに名前と顔を出しながら,HIVの活動に取り組まれている佐藤美奈子さんに,当事者という立場で,この日本のエイズの状況をどのように感じておられるのかお聞きしたいと思っています.どうぞよろしくお願いします.早速ですが,佐藤さんが感染されたきっかけは?

エイズ対策を振り返って

著者: 藤井充

ページ範囲:P.941 - P.945

 エイズ(後天性免疫不全症候群)は,昭和56年に初めてアメリカで報告されて以来,全世界で急速に患者数が増加している.わが国におけるHIV感染者,エイズ患者の発生動向は依然として増加傾向にあり,特に男性の同性間性的接触による感染報告が増加している.また,異性間性的接触では,男性のみならず,女性の若年層への重点的な啓発普及が必要な状況にある.

 本稿においてはわが国のエイズ対策を,導入期,「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律」(以下,「エイズ予防法」)による時期,「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下「感染症新法」)以降の3期に分けて概観するとともに(表1),今後の取り組みを展望する.

視点

フランスに学ぶ実務教育中心の公衆衛生の人づくり

著者: 松田晋哉

ページ範囲:P.904 - P.905

 少子高齢社会の進行と地方分権化の流れの中で,地方自治体における公衆衛生関連業務の種類と量が増大している.また,最近の政策評価への関心の高まりにより公衆衛生行政についても,その有効性の評価が求められるようになってきた.

 このような環境変化の中で,公衆衛生行政の専門職をどのようにして体系的に養成していくかが議論されている.そして,その結果,例えば医学関連学部における公衆衛生大学院課程の設置などが実現されてきている.これらの大学院では社会人入学の制度が導入され,現職の公衆衛生関連職種(医師や保健師など)が,日中の勤務に加えて,大学院修士課程・博士課程で学んでいる.このような形で公衆衛生行政の現場と大学とが協同することは,大学における公衆衛生教育および研究にもよい影響をもたらすものと思われる.また,これらの専門大学院の場合,例えば九州大学のように,医学系のみならず,社会学や経済学・経営学といった学際的な講師陣の構成となっていることも特徴的である.公衆衛生行政の現場では,単に医学の知識のみならず,経済や法律に関連する知識が必要であることを考えれば,このような学際的な公衆衛生教育が行われることは,非常に重要である.

特別寄稿

「事故防止」も公衆衛生の重要課題である

著者: 田中哲郎

ページ範囲:P.946 - P.950

 保健医療関係者の積極的で献身的な活動により,わが国では乳児死亡率や平均余命は世界のトップクラスになり,戦後みられた多くの課題は概ね解決したものの,生活習慣病などの新たな課題に対応すべく,21世紀における国民健康づくり運動である「健康日本21」がスタートしている.

 この中では,①栄養・食生活,②身体活動・運動,③休養・こころの健康づくり,④たばこ,⑤アルコール,⑥歯の健康,⑦糖尿病,⑧循環器病,⑨ガンの9項目が,今後取り組むべき課題とされている.しかし,平成13年の死因順位をみると,その第5位に不慮の事故があることより,今後事故防止対策も取り上げる必要があると考えられる.

精神医療サバイバーとしてのアドボケイト―警察とのチームサポートから見えた所管行政の姿

著者: 広田和子

ページ範囲:P.951 - P.954

 すでに私は,2年前の本誌で(65巻9号644~647ページ),居住区内の神奈川県警南署生活安全課長の長塚さんより「病名により警察官通報不受理の瞳さん(仮名)のケースを保健所に相談していますが,何の進展もなく困っています.ご家族に広田さんのことを紹介しましたので,よろしく…」という事例をお伝えしています.その文章をお読みでない方もおられるでしょうから,まずその時のことからお話ししたいと思います.

 瞳さんの件は,瞳さんのアドボケイト(人権擁護人)として保健所のソーシャルワーカーさんに私からも協力を依頼しましたが,断わられてしまい,神奈川県警の長塚さんと私とのチームサポートで,ご本人が生活保護制度を使って家を出る形での解決となりました.

活動レポート

忍び寄る麻疹ブレイク―保健所における成人麻疹集団発生の経験

著者: 中村礼子 ,   谷村睦美 ,   中村辰美 ,   川島ひろ子

ページ範囲:P.955 - P.959

 近年成人麻疹の集団発生が報告されるようになり,地域での新たな対応が必要となってきている.平成15年春から夏にかけて,当管内のK大学(学生数7,468名,教員数533名)において64名の集団発生を経験したので,本稿では当所の活動を中心に述べてみたい.

K大学麻疹集団発生の経過(図1)

 1. 高校生の間で麻疹が流行

 石川県では,例年とは異なり,今年4月中旬から高校生の麻疹報告の増加が,県の麻疹迅速把握事業(図2)で確認された.各保健所は管内の患者発生校および地域に対して,感染拡大防止のための働きかけを行った.そして,所長がメンバーである地域および全国の小児科医を中心とする2つのメーリングリストの情報から,石川県の流行と,春休み(4月上旬)にN県で行われた高校剣道大会との関連が示唆され,直ちに県の健康推進課から県教育委員会に申し入れ,大会出場各校に対して流行拡大の実態調査および予防接種勧奨等の感染拡大防止策がとられた.同じ頃,N県高校剣道大会に端を発すると思われる麻疹集団発生がいくつかの県で報告されている.さらに5月中旬,N県の大会に出場していない高校の剣道部からも麻疹発生報告が相次いだ.この流行は4月中旬の患者から,4月29日の県内高校生剣道大会によって感染が拡がったためであったことが後に確認された.

大阪府豊能二次医療圏における地域リハビリテーション推進事業―病院間ネットワーク構築への取り組み

著者: 逢坂悟郎

ページ範囲:P.974 - P.977

 平成12年度から地域リハビリテーション推進事業が全国的に展開されたが,当院は豊能二次医療圏において地域リハビリテーション広域支援センター(以下,広域支援センター)に指定され,当院リハビリテーション(以下,リハ)科はその中心的役割を果たすこととなった.われわれは当圏域内において,急性期および回復期を網羅する病院間ネットワークの構築に関して成果を上げることができたが,この間の経過を広域支援センターの立場から報告する.

地域リハビリテーション推進事業とは

 高齢者や障害者の寝たきり予防には,脳卒中や骨折などの発症早期から急性期リハが開始され,それに続いて回復期リハが行われることが必要である.また,病状が安定すればその機能を維持向上させつつ,住み慣れた地域において生き生きとした生活を送るための維持期リハが重要となる(図1).

調査報告

高齢者施設で入所者,介護職員を介して感染拡大したNoro Virusによる感染性胃腸炎事例

著者: 田原研司 ,   飯塚節子 ,   板垣朝夫

ページ範囲:P.978 - P.981

 下痢症起因ウイルス,殊にNoro Virus(NV)は,飲食を介しての集団発生が多くみられるところから,1997年には食中毒起因物質に追加され,以後,食品衛生を中心とした予防対策が講じられている.一方,NVの感染経路には疫学的状況からみても共通の飲食を介さない飛沫・経口感染によりヒトからヒトへ伝播される,いわゆる感染性胃腸炎としての要素が大きく存在し,毎年冬期を中心に地域で発生する散発あるいは流行性の感染性胃腸炎がこれに相当する.これが集団での生活形態をとる幼稚園や高齢者等の入所施設に侵入した場合では,大規模な集団発生に発展する危険性が大である.これまでに大小の規模の非食品媒介性集団胃腸炎の発生を経験しているが1),今回は2000年3月に高齢者施設で入所者,介護職員の間でヒトからヒトへ集団発生したNV感染の感染拡大要因について記載する.

連載 医学ジャーナルで世界を読む・12

あなたの働き方について聞かせてください

著者: 坪野吉孝

ページ範囲:P.906 - P.907

 建築設計分野のデザイナーを経て,「働き方研究家」を自称する西村佳哲氏の『自分の仕事をつくる』(晶文社)が面白かった.デザインやモノづくりで優れた仕事をしている人たちの仕事場を訪ね,「あなたの働き方について聞かせてください」という,「答えに窮しかねない話題について根ほり葉ほり聞いてまわった」レポートだ.分野の違いを超えて,インスピレーションを受けるエピソードに満ちている.

 例えば,荒俣宏氏による昔の名建築の定義は,次の3項目で構成されているという.

「驚きを与える」,「英知を結集している」,「なにがしかへの愛を表現している」.

 自分の仕事でも,この3項目を満たすような働きをしてみたいものだと思う.ただし本書は,「最大の敵は,常に自意識である.個性的であろうとするよりも,ただ無我夢中でやるほうが,結果として個性的な仕事が生まれる」という警告も忘れない.

全国いきいき事例ファイル・5

沖縄県宮古島の「健康日本21」地方計画づくり

著者: 尾﨑米厚 ,   武島和美 ,   松野朝之

ページ範囲:P.962 - P.964

 本事例は2003年全国いきいき公衆衛生の会サマーセミナー(沖縄セミナー,5月31日,6月1日開催)の分科会事例として報告されたものである.宮古島にある平良市の「健康日本21」地方計画策定の事例である.策定プロセスのみならず,実践段階のユニークさ,活動の広範さで,きわめて優れた事例であると感じた.

沖縄県平良市の概要

 沖縄本島から,南西に290kmにある宮古島の北部に位置し(那覇から飛行機で35分),漁業(鰹節,もずく,海ぶどう等),農業(さとうきび,マンゴー等),観光(ダイビング等),全日本トライアスロン大会の開催地としても有名である.泡盛をよく飲む地域でもある.人口33,701(2000年国勢調査),老年人口比率16.8%である.厚生労働省多目的コホート研究対象地域として参加している(1993年度より).

介護保険下の公衆衛生活動を考える・21

なまけもの

著者: 関なおみ

ページ範囲:P.965 - P.967

弟(46歳):筋緊張性ジストロフィー,両上肢機能障害6級,両下肢機能障害2級,視力障害(白内障),身体障害者手帳1種2級

姉(50歳):筋緊張性ジストロフィーの疑い

父(80歳):脳腫瘍,腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,要支援

インタビュー・住民VOICE・9

お互いがお互いの笑顔をつくる―その醍醐味が原動力

著者: 益田真理 ,   山本朝子

ページ範囲:P.968 - P.969

 高知県安芸市保健センターのロビーでは,週2回,年齢や障害の有無に関係なく誰でも参加できる“めだかの学校”が開かれています.精神障害のある人たちが,普通の市民として地域と交流できる場をつくろうと,保健所スタッフがデイケア参加者に呼びかけて始めた“めだか喫茶”が基盤です.子ども連れの母親や独居高齢者,障害のある人たちなど,いろんな人たちが出会う中から,多くのサークルやボランティアが誕生しました.毎回120~130人もの市民が集まった“めだかの学校”に発展した理由は,ボランティアさんの存在です.

山本 “めだかの学校”のボランティアとして中心的に活動されている益田さんが,ここにかかわるようになったきっかけを聞かせてください.

世界の公衆衛生に貢献した日本人先駆者たち―次世代へのメッセージ・9

ヨード欠乏症対策と私(上)

著者: 入江實

ページ範囲:P.970 - P.973

クレチン症との出会い

 ご紹介いただきました入江です.今日はお招きいただきまして光栄に存じます.私は,もともとは内科で,内分泌代謝学の臨床と研究をやっておりました.今日のタイトルにあるヨード欠乏症という名前ですが,英語ではIodine Deficiency Disorders(IDD)と呼ばれています.Iodineと言うとヨウ素という名前がふさわしいのですが,日本ではヨードという名前が一般的ですので,敢えて「ヨード欠乏症」と呼ぶことにしています.

 それではまず,ヨード欠乏症の概略を説明いたします.われわれの首のつけ根に甲状腺という内分泌器官があります.甲状軟骨という軟骨の出っ張りの下にある輪状軟骨のさらに下にある,蝶々のような形をしたのが甲状腺です.

厚生行政ホントの話・12【最終回】

福祉用具について

著者: 椎葉茂樹

ページ範囲:P.983 - P.983

 公衆衛生の世界ではあまりなじみがないかもしれないが,高齢者の介護における福祉用具についてご紹介したい.

 福祉用具は,法的には「心身の機能が低下し日常生活を営むに支障のある老人又は心身障害者の日常生活の便宜を図るための用具及びこれらの者の機能訓練のための用具ならびに補装具をいう(福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律,1993年)」と定義されている.

 介護保険で給付される福祉用具の範囲については,①要介護者の自立の促進又は介助者の負担の軽減を図るもの,②要介護者でない者も使用する一般の生活用品でないもの,③治療ではなく日常生活で使用するもの,④在宅で使用するもの,⑤起居や移動など基本動作の支援を目的とするものであり,身体の欠損や特定の機能を補完するものでない,⑥ある程度の経済的負担がある,⑦取り付けに住宅改修工事を伴わない,といった考え方が示されている.

基本情報

公衆衛生

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1170

印刷版ISSN 0368-5187

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