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特集 エイズ対策は成功したか
HIVの母子感染予防―公費とすべき妊婦のHIV抗体検査
著者: 戸谷良造1
所属機関: 1国立名古屋病院産婦人科
ページ範囲:P.925 - P.929
文献購入ページに移動日本ではHIV母子感染の防止は可能
HIVの無治療時母子感染率は先進国では30%,開発途上国では40%とされる.この母子感染率は1994年には7%2),1999年には2%にまで防止可能となった3).現在日本での防止対策施行例累積感染率は1.6%と,ほぼ完全に防止可能となった.1996年以降,妊婦にHIV抗体検査がなされ,母子感染防止対策が完全に実施された.HIV感染母体からの出生児には,HIV感染児の発生はない1).発生が報告されたHIV感染児は,その母親のHIV抗体検査がなされず,そのため防止対策も行われなかった出生児である.
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