文献詳細
連載 医学ジャーナルで世界を読む・12
文献概要
建築設計分野のデザイナーを経て,「働き方研究家」を自称する西村佳哲氏の『自分の仕事をつくる』(晶文社)が面白かった.デザインやモノづくりで優れた仕事をしている人たちの仕事場を訪ね,「あなたの働き方について聞かせてください」という,「答えに窮しかねない話題について根ほり葉ほり聞いてまわった」レポートだ.分野の違いを超えて,インスピレーションを受けるエピソードに満ちている.
例えば,荒俣宏氏による昔の名建築の定義は,次の3項目で構成されているという.
「驚きを与える」,「英知を結集している」,「なにがしかへの愛を表現している」.
自分の仕事でも,この3項目を満たすような働きをしてみたいものだと思う.ただし本書は,「最大の敵は,常に自意識である.個性的であろうとするよりも,ただ無我夢中でやるほうが,結果として個性的な仕事が生まれる」という警告も忘れない.
例えば,荒俣宏氏による昔の名建築の定義は,次の3項目で構成されているという.
「驚きを与える」,「英知を結集している」,「なにがしかへの愛を表現している」.
自分の仕事でも,この3項目を満たすような働きをしてみたいものだと思う.ただし本書は,「最大の敵は,常に自意識である.個性的であろうとするよりも,ただ無我夢中でやるほうが,結果として個性的な仕事が生まれる」という警告も忘れない.
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