文献詳細
特集 公衆衛生が進めるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ
文献概要
1994年の国際人口開発会議(カイロ会議),1995年の第4回世界女性会議(北京会議)などを契機に,リプロダクティブ・ヘルス/ライツの語はわが国でも広く流布し,国や地方自治体の文書にもしばしば登場するようになった.しかしその概念や意義については,人により,立場により,受け止め方はまちまちであり,いまだ共通理解が形づくられたとは言い難い.本稿では,リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念と背景を探るとともに,その現状と課題,とりわけ公衆衛生活動において本概念を導入・活用することの意義について考えてみたい.
なお「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康/権利)は,リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康:reproductive health)とリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利:reproductive rights)を合わせた語である.両者は不可分の関係にあり,かつ重複を含んでいることから一括してそのように呼ばれるのであるが,リプロダクティブ・ヘルス/ライツという言い方はおそらく日本独自のものであり,国連などの文書では“reproductive rights and reproductive health”が一般的である.
なお「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康/権利)は,リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康:reproductive health)とリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利:reproductive rights)を合わせた語である.両者は不可分の関係にあり,かつ重複を含んでいることから一括してそのように呼ばれるのであるが,リプロダクティブ・ヘルス/ライツという言い方はおそらく日本独自のものであり,国連などの文書では“reproductive rights and reproductive health”が一般的である.
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