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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 地域から取り組むリプロダクティブ・ヘルス―新しい出産像を求めて

出産を通して地域社会を支える

著者: 関根憲1 関根憲治2

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究科(地域医療学) 2医療法人社団憲信会 関根産婦人科

ページ範囲:P.187 - P.190

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 子孫を残すことは,生命にとって基本的には何よりも優先されるべきことではあるが,いわゆる価値観,人生観,人間観といったものが大きく変貌してきた社会の流れの中で,1974年以来,出生率の低下が続いている.未婚化,晩婚化の進展が主な原因であるといわれているが,その背後には女性の生き方の急激な変化がある.

 かつては,母になることが女性の理想の姿であるという考えが主であったが,現代社会では,女性は妻であり,母親であるだけでなく,社会人であり,一人の女性であり,「母親であること」は選択肢のひとつにすぎない.このような意識の変化とともに,子育ては,多くの困難を伴い,骨が折れて時には汚れ仕事で,様々な危険さえも伴う大きなストレスとなり,それに耐えられない女性も増加している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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