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特集 感染症法の成果と提言
臨床現場から見た感染症法
著者: 相楽裕子1
所属機関: 1横浜市立市民病院感染症部
ページ範囲:P.264 - P.266
文献購入ページに移動本稿では,感染症法によって感染症医療はどのように変わったのか,臨床現場から見た感染症法の成果と問題点,今後の課題を考えてみたい.
臨床現場から見た感染症法制定のポイント1)
感染症法における主な変更点は,従来の社会防衛という考え方から,個々の国民の予防と,良質かつ適正な治療の積み重ねによって社会全体の予防を推進するという考え方に転換したこと,感染症サーベイランスを行い,あらかじめ基本・予防指針を策定することによって事後対応型から事前対応型へ転換したこと,そして患者・感染者の人権尊重等である.臨床現場においての最も大きな変化は,感染症類型化と,感染症指定医療機関および感染症審査協議会の設置であった.
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