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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻4号

2003年04月発行

文献概要

連載 医学ジャーナルで世界を読む・4

イラクの健康危機と公衆衛生

著者: 坪野吉孝1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野

ページ範囲:P.250 - P.251

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 各地の栄養士の集まりに招かれて,講演をする機会が多い.最近では,神奈川県の行政栄養士会,群馬県の栄養改善学会,東京の勉強会,宮城県の保健所の栄養士会などで話した.「この食べ物が健康にいい」という類のメディアの健康情報について,その信頼性や重要性を判断する方法を解説している.実際の新聞記事をいくつか読んでもらいながら,情報の質を評価するという「練習問題」も行っている.

 メディアの健康報道は,人間集団での検証がきちんとなされていない,培養細胞や実験動物のデータだけに基づく情報が多い.この背景には,科学的に確立しているがありふれた話よりも,未確立でも目新しい話を取り上げて,視聴者の関心を引こうとする報道側の思惑がある.またどんなデータであれ,健康への効用を謳い文句にして,商品を売り込みたいスポンサー企業の意向もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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