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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 現代の保健所論・1

規制緩和と保健所―健康危機管理との関連で

著者: ⻆野文彦1

所属機関: 1滋賀県長浜保健所

ページ範囲:P.350 - P.354

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 近年,わが国は阪神・淡路大震災(1995),東京地下鉄サリン事件(1995),堺市O157学童集団下痢症(1996),和歌山市毒物混入カレー事件(1998),東海村ウラン臨界事故(1999),雪印乳製品食中毒事件(2000),そして大阪教育大学附属池田小学校乱入殺傷事件(2001)と,毎年のように重大かつ深刻な事件が起こっている.これらはいわゆる「健康危機管理事例」と位置づけられ,それらに対する保健所の対応が注目され,さまざまな評価がなされている.

 健康危機管理事例に対処する場合,疫学調査や被害の拡大防止等において昨今の「規制緩和」や「個人情報の保護」と対立することがしばしば起こりうる.このような状況のなかで,保健所はどのような役割を果たすべきかを,保健所の現状を踏まえて考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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