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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻5号

2003年05月発行

文献概要

連載 インタビュー・住民VOICE・2

精神障害の体験を語り社会にアピール

著者: 辰村泰治1 増田一世12

所属機関: 1社団法人「やどかりの里」 2日本健康福祉政策学会

ページ範囲:P.388 - P.389

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増田 辰村泰治さんは1937年,満州生まれです.戦後,お父さんはシベリアに抑留された後,タシケントで死亡し,辰村さんはお母さんと兄弟とともに金沢に引き上げてきました.そしてお母さんも亡くなり,親戚の世話で東京の大学に進学し,前途を期待された青年でした.

 しかし,辰村さんによれば,「大都会の魔性に身を持ち崩し」,22歳で統合失調症(精神分裂病)を発症されたのです.精神病院の入退院を繰り返しつつも働いておられましたが,1976年に埼玉県の大宮駅で行き倒れになり,入院したのが大宮市内(現・さいたま市)の民間の総合病院精神科でした.病状はよくなったにもかかわらず,以来22年間の入院生活を送られました.1999年に,さいたま市内で精神障害者の地域生活を支える活動を展開している「やどかりの里」を足がかりにして,退院されました.辰村さんは現在,どのように暮らしておられますか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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