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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻6号

2003年06月発行

文献概要

資料

広島県における「ひきこもり」対策支援体制に関する研究―行政機関におけるひきこもり支援体制の実態

著者: 高林史佳1 藤本眞一23 烏帽子田彰4

所属機関: 1元県立広島女子大学生活科学部人間福祉学科 2前県立広島女子大学生活科学部人間福祉学科 3現滋賀県草津保健所 4広島大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.478 - P.481

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 近年,増加する青少年の「ひきこもり」に対する社会的関心が高まっている.「ひきこもり」とは,さまざまな原因で社会的な生活への参加の場面が狭まり,自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態を指し示す言葉である.単一の疾患や障害の概念ではない,というのが一般的な見方である1).ひきこもっている者は,そのこと自体に自己嫌悪感を抱きやすく,時には家族ぐるみで悪循環に陥ってしまうことがあるため,何らかの形で,ひきこもり者や家族に対して支援する必要がある.

 これまで,公的機関は「ひきこもり」に対する有効な支援機関にはなっておらず,支援のほとんどは民間の支援機関が担ってきた.しかし,90年代半ばを過ぎた頃から相談件数が増え続け,民間支援機関だけでは対応できなくなっており,その頃から一部の公的機関では「ひきこもり」に対する支援を試みる動きが始まった2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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