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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻7号

2003年07月発行

文献概要

特別寄稿

米国におけるバイオテロ―日本への提言

著者: 岩田健太郎1

所属機関: 1ニューヨーク市ベスイスラエルメディカルセンター感染症科

ページ範囲:P.538 - P.541

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 世界でも稀な,核兵器,そして化学兵器の被害国として,バイオテロの危険は日本にとって極めて現実的な問題である.が,バイオテロは抽象的なイメージで捉えられがちになり,現実味を帯びたイメージを作りにくい.具体的な対策をとるのは簡単ではなく,いったいどこまでやればよいのか?

 危機管理が世界で最も苦手な国,日本に提言する.

バイオテロとは何か

 2001年,米国では郵便物による炭疽菌感染症の患者が続出した.このような生物兵器の使用を,俗にバイオテロという.テロリズムの厳密な定義については長い長い議論があるが,バイオテロについてはこのくらいで了解しておけば実務に支障はない.バイオテロに使用されやすい病原体については,米国疾病管理センター(CDC)がカテゴリー化したリストに見ることができる(表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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