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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻7号

2003年07月発行

文献概要

連載 水俣病から学ぶ・7

公衆衛生行政担当者の反省と教訓

著者: 緒方剛1

所属機関: 1茨城県つくば保健所

ページ範囲:P.547 - P.550

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 本シリーズでこれまで他の筆者により紹介されてきたように,水俣病は歴史上の悲惨な事件であり,公衆衛生行政にとっては,多くの関係者が解決に向けて懸命の努力をしたにもかかわらず,今日振り返ってみると反省すべき点が多く,「本当に繰り返さない」ために,われわれが学ぶべき教訓が多くあると思います.

 他方,水俣病はあまりに大きな事件であるため,公衆衛生行政担当者や専門家にとって,日常の実務上,どこが参考になるのかわかりにくいとも思われますが,筆者のように行政官として水俣病事件に接した経験をもつ一方,公衆衛生現場の経験の浅い者にとっては,日々生かされる点があると感じています.

 そこで,いくつかのテーマについて,水俣病の経験と筆者が見聞きした最近の実例とを対比しながら,公衆衛生実務者であるわれわれにとっての反省と教訓を考えてみました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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