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特集 公衆衛生とプライマリ・ケア
プライマリ・ケア医と公衆衛生医の連携のあり方
著者: 石橋幸滋12
所属機関: 1石橋クリニック 2東久留米医師会
ページ範囲:P.588 - P.591
文献購入ページに移動時代を紐とけば,結核感染が蔓延していた頃,公衆衛生医は生き生きと地域の開業医と連携しながら,結核撲滅に奔走していた1).このように感染症予防は,最もプライマリ・ケア医と公衆衛生医が連携すべき活動分野のひとつである.しかし,結核その他の感染症が抗生物質の登場で死亡原因の上位から徐々に姿を消し,生活習慣病が医療の中心となってきたのと時を同じくして,公衆衛生医は予防,プライマリ・ケア医は治療,という役割分担が明確になり,お互いの活動がわからなくなってしまった.これに,開業医が持つ衛生行政への不信感や無理解などが相まって,公衆衛生医とプライマリ・ケア医との連携が十分に行われていない現状となっている.
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