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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生67巻9号

2003年09月発行

文献概要

特別寄稿

公衆衛生・優生学・恋愛結婚―日本におけるその近代史の素描

著者: 加藤秀一1

所属機関: 1明治学院大学社会学部

ページ範囲:P.683 - P.687

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「国民」の義務としての「健康」

 私たちは「健康」が義務である時代を生きている.見紛う余地はない.2003年5月1日に施行された「健康増進法」の第二条には,その趣旨が以下のように明記されている.「国民は,健康な生活習慣の重要性に対する関心と理解を深め,生涯にわたって,自らの健康状態を自覚するとともに,健康の増進に努めなければならない」.

 この短い文言のなかに重層的に織り込まれた諸問題のなかから,ここでは健康の概念そのものと,その義務化という本質的な2点だけを取り上げよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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