icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻1号

2004年01月発行

文献概要

連載 介護保険下の公衆衛生活動を考える・22

奇跡の人

著者: 関なおみ1

所属機関: 1順天堂大学医学部公衆衛生学教室大学院

ページ範囲:P.63 - P.65

文献購入ページに移動
長女(48歳):結核性髄膜炎後遺症・水頭症による視聴覚重複障害

父(78歳):肺ガン(化学療法中),未申請

母(76歳):肺機能障害(結核後遺症),要介護1

3人は2階建て木造一軒家で同居

(次女,三女はそれぞれ結婚し,独立)

 お風呂の介助

 家族の中で一番はじめに保健福祉センター(以下,センターと略)にやってきたのは,母親だった.「娘が障害者なのでお風呂に入るときに介助してくれる人がほしい.今まで来てくれていた人が年をとってやめてしまった」とのことだった.娘は目が見えず,耳も悪いということなので,職員が状況を把握するため訪問しようと,後日確認の電話をしたところ,「シルバー人材センターから人が来てくれることになったので,結構です」とあっさり断られてしまった.その1カ月後,再び「シルバー人材センターから来ていた人がやめてしまったので,やはり誰かお願いしたい」という連絡があり,やっと障害者在宅支援係のケースワーカーとヘルパーが,本人に面会できることになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら