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海外事情
カナダにおけるヘルスプロモーションの現状から学ぶこと
著者: 中山貴美子1
所属機関: 1神戸大学医学部保健学科
ページ範囲:P.806 - P.810
文献購入ページに移動1978年のWHOによるプライマリヘルスケアでは,健康が基本的人権の1つであることが明示され,住民の主体的参加,地域資源の有効利用,適正技術の導入,保健活動における協調と統合の4原則が示された.その後,オタワ憲章(1986年)が発表され,ヘルスプロモーションの戦略は,健康的な公共政策づくり,健康を支援する環境づくり,地域活動の強化,個人技術の開発,へルスサービスの方向転換であり,健康の保持・増進のためには,個人の技術の開発とそれを支援する公共政策や環境づくりが重要であることが明示された.これらの中核に位置する理念が,住民参加による健康づくりである.
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