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文献概要
食中毒とは,一般に微生物や有毒物質に汚染された食品や飲料水を摂取して起こる健康被害を指す.食品衛生法施行規則に規定されている食中毒病因物質の多くは,感染性病原体である(表).また,感染症法で届出が義務づけられている疾患の中にも,食品を媒介物として伝播することがあるものが存在しており,1999年には食品衛生法施行規則が改正され,病因物質にコレラ菌,赤痢菌,チフス菌およびパラチフスA菌の4菌が追加された.
本稿では,食中毒事件として届出された事例で,細菌によるものが占める割合の推移,および食中毒に関する調査研究の動向を紹介する.
本稿では,食中毒事件として届出された事例で,細菌によるものが占める割合の推移,および食中毒に関する調査研究の動向を紹介する.
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