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特集 喫煙対策はどこまで進んだか
子どもへの喫煙対策
著者: 平山宗宏1
所属機関: 1母子愛育会・日本子ども家庭総合研究所
ページ範囲:P.956 - P.958
文献購入ページに移動子どもに対する喫煙防止教育は,当然のことながら学校における健康教育の中で行うのがまず必要かつ効果的である.日本学校保健会でも文部省(当時)の委託を受けて,昭和61年に喫煙防止教育の報告書をまとめ,生徒用のパンフレットを作成している.内容的には喫煙の身体への害を,肺が黒くなりがんの原因になることの他に,イトミミズにたばこの抽出液を入れると死ぬこと,ウサギにたばこの煙を吸わせると耳の血管が収縮することなどを含め,具体的なたばこの害作用を示している.当時これを出すのに,大蔵省から文部省にクレームがつきかけたと聞いており,健康より税収源としての関心が高かったことになる.
現在ではWHOの強い呼びかけもあり,たばこの害の表示も大きくすることが実現しそうである.
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