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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻12号

2004年12月発行

文献概要

特集 喫煙対策はどこまで進んだか

世界の喫煙対策

著者: 浦田剛1

所属機関: 1喫煙広報センター

ページ範囲:P.959 - P.963

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 「たばこが肺がんの最大の原因であり,健康に深刻な被害をもたらすことが科学的に証明された」──米国保健福祉省のルーサー・テリー医務総監が1964年1月,喫煙が肺がんを引き起こすと初めて警鐘を鳴らして以来,2004年でちょうど40年になる.米国国務省内の講堂のステージに立ったテリー氏は,学識経験者で構成する諮問委員会がまとめた「たばこと健康」に関する報告書を発表.医務総監によるプレス発表が全国テレビ中継されたのはこれが初めてだった.この報告書が,米国における喫煙の文化的位置づけを革命的に変化させ,米国人の喫煙率を激減させるきっかけになったといわれている(図).

 この発表は,米国だけでなく,世界各国で喫煙規制をスタートさせ,今日のたばこ対策に与えた影響は大きい.各国では今,どのような対策がとられているのかを検証した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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