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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻12号

2004年12月発行

文献概要

活動レポート

肺がん検診の精度管理における成人病検診管理指導協議会の役割―宮城県での自治体に対する調査の経験

著者: 佐川元保1 遠藤千顕2 佐藤雅美2 辻一郎3 斉藤泰紀4 杉田真1 桜田晃2 薄田勝男5 藤村重文6 佐久間勉1

所属機関: 1金沢医科大学呼吸器外科 2東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野 3東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野 4国立仙台病院呼吸器外科 5富山医科薬科大学光学医療診療部 6東北厚生年金病院外科

ページ範囲:P.1003 - P.1007

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 2001年の久道班報告書1)で述べられているように,わが国で行われている現行の肺がん検診は肺がん死亡減少に寄与するが2,3),そのためには精度管理が適切に行われることが必要である.しかしながら,検診の精度は自治体により相当のばらつきがあり4),さらに最大の問題は,精度を評価するシステムが恒常的に活動していないことである5)

 検診費用の一般財源化は,自治体の政策の自由度を増すことが目的であり,どのような検診を行うか,あるいは橋や道路に予算を回すかは,自治体の独自の判断で行うことが可能となった.すなわちコストと効果を秤にかけて自分たちが選択できるようになったわけであるが,現状ではコストは判明しているが精度は不明なので,適切な判断をすることができない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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