icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻4号

2004年04月発行

文献概要

特集 保健師を考える・1 保健師のニュービジョン 〈保健師のアイデンティティ〉

①行政官と専門職の間で

著者: 朽木悦子1

所属機関: 1大阪市健康福祉局高齢者施策部

ページ範囲:P.265 - P.267

文献購入ページに移動
行政官と専門職の間にいる保健師

 保健師として大阪市に就職した頃先輩から言われた言葉がある.「公務員である前に保健師であること」と.これの意味するところは,主にケースへの支援において,制度や法を適応できない場合も多いことから,型どおりの支援に終わることなく,その人の立場に立って支援するようにという意味である.

 一方,行政職の同僚からは「保健師である前に公務員であれ」と言われたものである.保健師という専門職である前に,公務員としての立場・職業意識を持つようにとのことである.当然のことではあるが,この意味には,専門性を強調しがちな保健師への皮肉も込められていた気がする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら