icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻6号

2004年06月発行

文献概要

特集 転換期のリーダーシップ

リーダーシップ養成における大学教育の役割

著者: 川口毅1

所属機関: 1昭和大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.443 - P.446

文献購入ページに移動
医学教育の変革

 医学教育は現在,大きな変革の時期を迎えている.その1つはコアカリキュラムの導入であり,もう1つは臨床研修の義務化に伴う医局制度の見直しである.

 コアカリキュラムはこれまで,医学教育では講義等による知識の伝達に主力が置かれてきたが,これからの医学教育に求められるものは,自ら考え判断し,行動できる医師を養成することにある.わが国の医師は医科大学に入学の時点においては成績も優秀な人材が入ってくるにもかかわらず,卒業して研究をしたり臨床の現場に臨むと,世界の医師レベルから見てかなり低いことが問題となったことに端を発している.質の高いレベルにある医師とは,自らの診療や研究能力だけでなく,医療の専門家として医師以外の医療関係職種との連携や,リーダーシップ力を持っていることを前提としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら