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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 公衆衛生対策におけるリスクコミュニケーション

HIV対策とリスクコミュニケーション―「性生活習慣病」という概念の必要性

著者: 岩室紳也1

所属機関: 1(社)地域医療復興協会ヘルスプロモーション研究センター

ページ範囲:P.529 - P.533

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 リスクコミュニケーションという考え方は,リスクに遭遇する可能性のある人のリスクがゼロにならないことを理解し,リスクの低減や回避に向け,個人や組織の責任だけを問うのではなく,個人,企業,組織,地域,行政等の関係者が,情報提供,行動変容,環境整備,施策の方向転換といった多様な側面から対策を考えようとするものです.

 インターネットで「リスクコミュニケーション」を検索すると,環境省のホームページで「リスクコミュニケーションとは,化学物質による環境リスクに関する正確な情報を住民,産業,行政等のすべての者が共有しつつ,相互に意思疎通を図ることです」と紹介されています.リスクを避けるためにリスクを共通の課題として認識した上で,様々な立場や視点からコミュニケーションを図り,住民を含めてそれぞれが納得の上で効果的な対策を見出していくプロセスが,リスクコミュニケーションです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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