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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻7号

2004年07月発行

文献概要

特集 公衆衛生対策におけるリスクコミュニケーション

感染症対策とリスクコミュニケーション

著者: 中瀬克己1

所属機関: 1岡山市保健所

ページ範囲:P.534 - P.537

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日常業務での感染症リスクコミュニケーション

 感染症対策におけるリスクコミュニケーションの出発点は,保健所における身近な日常的業務の内容で言えば,住民,団体,事業者と感染症リスクについて意見交換をし,よりよいコントロールを目指すことであろう.例を挙げて考えてみたい.

 例1) ノロウイルスによる食中毒が修学旅行中に起こった.保健所は原因調査のための生徒への聞き取りとともに,学校での伝播防止を目的に手洗いや嘔吐物の処理上の注意などを教員に伝え資料を渡した.しかしその後,生徒の家庭内での感染が起こり他の家族が発症,保護者から学校へ「指導不足」とのクレームがあった.学校から保健所に相談があり,「家庭内感染防止への注意喚起も行ってほしかった」との要望をいただいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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