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連載 New Public Healthのパラダイム―社会疫学への誘い・7
生き抜く力―社会と身体的健康をつなぐもの・(3)
著者: 近藤克則1
所属機関: 1日本福祉大学社会福祉学部
ページ範囲:P.562 - P.568
文献購入ページに移動前号まで,社会経済的因子が身体的健康に影響しており,その間をつなぐものとして,うつや主観的・心理的因子・認知が重要であることを述べてきた.その根拠は,①同じ健康状態でも,それをネガティヴにとらえ(認知し)ている主観的健康感が低い人では死亡率が高いこと,②逆にポジティヴに認知すればうつ状態も改善しやすいなど,健康を維持・回復しやすいことが実証されていること.そして,③社会経済的条件に恵まれない人ほど,ネガティヴな認知をしていることが多く,うつ状態や不安で苦しんでいる人が多い傾向があることであった.
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