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「高齢者」呼称の世代間差異に関する調査
著者: 勝亦百合子1 新井明日奈1 紺野圭太1 玉城英彦1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科社会医学専攻予防医学講座老年保健医学分野
ページ範囲:P.578 - P.582
文献購入ページに移動それでは,「高年齢に達した人」を果たして何と呼ぶのが適切だろうか.昭和38年に制定された「老人福祉法」や昭和57年に制定された「老人保健法」といった一昔前に制定された法には,「老人」という言葉が使用されている.それに対して近年制定された法である「高齢者,身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)」(平成6年制定)や「高齢者の居住の安定確保に関する法律」(平成13年制定)には「老人」に代わり「高齢者」という言葉が使用されている.これは,「老」という字のネガティブなイメージに対する配慮と言えるだろうが,「老」という字は元来どのような意味合いを持っているのだろうか.
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