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特集 公衆衛生対策におけるクライシスコミュニケーション
クライシスコミュニケーションとは何か
著者: 桜山豊夫1 成田友代2
所属機関: 1東京都健康局医療政策部 2東京都中央区保健所
ページ範囲:P.592 - P.593
文献購入ページに移動危機管理の歴史は,15世紀末から本格化した大航海時代に始まる.商業革命,価格革命の時代とも言われ,ヨーロッパから危険を冒しながら,アフリカを周ってインド,アジアへと船団が出航して行った.1600年の東インド会社の設立にあたって出資者から経営者に対してリスクの管理が求められたのが,危機管理という概念の出発点と言われる.この場合の危機管理とはリスク(危険性)を見積もって,そのリスクに見合った対応をとって,可能な限りリスクを低減し,極東の地との交易で多くの利潤を生み出そうという経済活動の一環として,経営者に求められたものである.
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