icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生68巻8号

2004年08月発行

文献概要

原著

都道府県別社会関連統計指標を用いた介護保険サービス利用選択要因に関する研究

著者: 加治屋晴美1 鈴木みずえ2 金森雅夫3

所属機関: 1浜松医科大学医学部看護学 2三重県立看護大学 3びわこ成蹊スポーツ大学

ページ範囲:P.651 - P.659

文献購入ページに移動
 本研究の目的は,介護保険制度の居宅サービス受給者率,施設サービス受給者率,非利用者率の状況を明らかにし,その関連要因を分析することである.居宅サービス受給者率,施設サービス受給者率,非利用者率の算出方法は,2001年6月から2002年5月における各都道府県の各月別で算出した平均値である.重回帰分析では利用者率,居宅サービス受給者率/施設サービス受給者率を目的変数とし,アンデルセンの行動モデル(素因・利用促進要因・ニード)の変数を説明変数として分析を行った.その結果,介護保険利用選択に関しては施設数やマンパワーだけでなく,産業構造や家事時間,1世帯当たりの延べ面積,脳血管死亡率が関連することが示唆された.

 緒言

 わが国の高齢化は著しく,平成12年の高齢化率は17.5%であるが,平成37年には27.4%に達すると予測されている1).さらに寝たきり,痴呆などの重度障害を持つ要介護高齢者の増加が見込まれ,核家族化,女性の社会進出などによる家族機能の変化から,介護問題は老後の最大の不安要因となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら