文献詳細
文献概要
連載 世界を見て,日本を見る.Public Health Opinion・9
フランスにおける公衆衛生教育
著者: 松田晋哉1
所属機関: 1産業医科大学医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.739 - P.740
文献購入ページに移動まず,フランスの公衆衛生学教育であるが,大学における卒前教育では医学部の第2,第3学年時に公衆衛生学と産業医学(法医学の一部門),あるいは臨床系における関連教育(例:小児科における小児保健)として行われている.公衆衛生学の標準的な教科書であるSante´ Publiqueから,その主な項目を例挙すると次のようになっている.保健医療組織(医療保険制度,社会福祉制度),疫学,公衆衛生活動(保健医療計画,予防,健康教育,保健医療分野における協働,評価方法),環境科学,薬物中毒,事故(交通事故,屋内における事故,労働災害),予防医学(感染症,がん,循環器疾患,糖尿病,精神保健),社会医療活動(母子保健,高齢者,障害者,貧困と公衆衛生),栄養と公衆衛生(世界の食糧問題,食品衛生),発展途上国における公衆衛生.
掲載誌情報