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特集 子ども虐待予防
[座談会]地域で虐待を予防するには
著者: 岩室紳也1 澤田敬2 中板育美36 広岡智子4 彦根倫子57
所属機関: 1(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター 2高知県立中央児童相談所 3国立保健医療科学院公衆衛生看護部 4子どもの虐待防止センター 5神奈川県衛生部保健予防課 6前南多摩保健所 7前厚木保健所
ページ範囲:P.39 - P.46
文献購入ページに移動岩室(司会) 「虐待が増えている」「虐待対策は緊急課題だ」と言われていますが,虐待をどう捉え,虐待とどう向き合っていいのかわからないまま,対策だけが進められているような気がしてなりません.今日は,虐待問題に1人ひとりがどう向き合えばいいか,ご提言をいただけることを期待して本座談会を企画しました.まず最初に自己紹介を含めて,虐待とのかかわりについてお願いします.
澤田 私はもともと小児科医で,30年ほど第一線の県立病院に勤めていましたが,高知県では障害児の療育を療育福祉センターに移し,中央児童相談所は虐待と非行の専門機関になりました.そこに医師がいなかったので,寄せてもらいました.小児科医ですから何とか予防をと思って,妊婦からの虐待予防を実践しています.また保育所に出向いて,少しでも心配な親子がいると,事例検討を重ね,保育園の先生に親子介入をしてもらっています.これらは非常に効果があると感じています.
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