文献詳細
文献概要
連載 グローバリゼーションと健康・11
グローバリゼーションと薬―薬におけるもうひとつの「開発」
著者: 白岩健1 川島今日子2 津谷喜一郎1
所属機関: 1東京大学大学院薬学系研究科 2東京大学薬学部
ページ範囲:P.908 - P.913
文献購入ページに移動このような同時開発を可能にした一因は,1990年からスタートした日米EU医薬品規制調和会議(the international conference on harmonisation of technical requirements for registration of pharmaceuticals for human use: ICH)である.ICHは,日米欧三極における新薬開発の規制要件を整合化することでデータの相互受け入を容易にするとともに,審査を迅速化することを目的としており,「医薬品の臨床試験実施に関する基準」(good clinical practice: GCP)」の標準化など,様々なガイドラインが作成されてきた.このような医薬品規制の整合化は,医薬品という「もの」(化合物)の開発におけるグローバリゼーションを促進してきた.
参考文献
掲載誌情報