公衆衛生69巻11号

2005年11月発行

連載 現場が動く！健康危機管理・6

健康危機時に求められる保健活動―保健師の健康危機事例への関与の実態から見えてきたもの

著者： 宮﨑美砂子¹

所属機関： ¹千葉大学看護学部

ページ範囲：P.924 - P.927

健康危機への対応は，保健所を中核とする組織的な活動である．組織がもつ総合的な技術力と機動力を十分に発揮してこそ，迅速で的確な対応が可能となる．筆者はこの数年，保健所組織の中でも，対人援助の技術を活かして活動を展開する，保健師の対応実績を検証してきた．

　本稿では，保健師の健康危機事例への関与の実態を通して，健康危機時に求められる保健活動として重要となることを整理してみたい．

参考文献

1) 宮﨑美砂子・他：保健所保健師の健康危機管理に対する活動体制・活動実態に関する全国調査. 平成15年度厚生労働省科学研究費補助金(がん予防等健康科学総合研究事業), 地域の健康危機管理における保健所保健師の機能・役割に関する実証的研究総括・分担研究報告書. pp9-48, 2004

2) 牛尾裕子・他：市町村保健師の健康危機管理機能に関する実態調査. 平成15年度厚生労働省科学研究費補助金(がん予防等健康科学総合研究事業), 地域の健康危機管理における保健所保健師の機能・役割に関する実証的研究総括・分担研究報告書. pp49-79, 2004

3) 藤本眞一・他：滋賀県における保健所保健師の健康危機管理機能・役割に関する研究. 平成15年度厚生労働省科学研究費補助金(がん予防等健康科学総合研究事業), 地域の健康危機管理における保健所保健師の機能・役割に関する実証的研究総括・分担研究報告書. pp87-107, 2004

4) 藤本眞一・他：保健所の組織体制・組織活動と保健師の機能・役割との関連分析. 平成14年度厚生労働省科学研究費補助金(健康科学総合研究事業), 地域の健康危機管理における保健所保健師の機能・役割に関する実証的研究総括・分担研究報告書. pp71-88, 2003