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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生69巻11号

2005年11月発行

文献概要

連載 衛生行政キーワード・13

今後の中長期的な厚生労働科学研究の在り方

著者: 伊藤弘人1 北澤潤1

所属機関: 1厚生労働省大臣官房厚生科学課

ページ範囲:P.928 - P.931

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変化する厚生労働科学研究費補助金制度

 厚生労働省の科学技術関係経費の約3分の1を占める厚生労働科学研究費補助金制度(平成17年度当初予算額約422億円)は,現在大きく変化しようとしている.たとえば厚生労働科学研究が「目的志向型研究(Mission-Oriented Research)」1)であることから,成果契約型の「戦略研究課題」2)を新設し,平成17年度から開始している.また,独立した配分機関(Funding Agency)体制構築の準備を開始した3).補助金の交付早期化に関しては,対策本部を設置して,一定要件を満たす課題の早期執行を一部で実現している3)

 ただし,これらの例示的な取り組みは開始段階であり,10年間で3.7倍(平成7年度114億円)に拡大した本制度は,国民の健康に関する課題や国民生活の安心・安全に関する課題の克服を目指して,いっそうの成果を還元すべくさらに改善を続けていく必要がある.本制度が向かう方向性はどのようなものか.具体的にどのような変化が現れてくるのか.中長期的な今後の厚生労働科学研究の在り方について,本稿では専門委員会の中間報告をベースに紹介する.

参考文献

1) 迫井正深:科研費. 公衆衛生 68: 905-907, 2004
2) 伊藤弘人, 高階恵美子:戦略研究課題. 公衆衛生 69: 679-681, 2005
3) 厚生科学審議会科学技術部会(平成17年7月13日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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