文献詳細
特集 結核対策新時代―結核予防法のリビジョン
文献概要
1951(昭和26)年以来,半世紀ぶりとなる結核予防法の大改正が行われた.これまでにも適宜改正が行われてきたが,今回の改正ではわが国を結核先進国へと進め,ひいてはわが国から結核の撲滅を目指す対策を行うこととしている.その内容は,現在の世界基準の結核対策への変更に留まらず,全国一律の基本的な対策に加え,地域の実情を重視した対策への転換を図るものである.
その1つとして国の結核予防の基本指針を受けて,都道府県(以下,県と略)は地域の結核の現状やその要因を明らかにし,改善策が求められることになる.具体的には,県単位の結核予防計画の策定が義務付けられ,今年度中の策定が原則となっている.筆者は県行政を担当する立場から,愛知県をモデルとして,本稿にてこの計画のあるべき姿を考えてみたい.
その1つとして国の結核予防の基本指針を受けて,都道府県(以下,県と略)は地域の結核の現状やその要因を明らかにし,改善策が求められることになる.具体的には,県単位の結核予防計画の策定が義務付けられ,今年度中の策定が原則となっている.筆者は県行政を担当する立場から,愛知県をモデルとして,本稿にてこの計画のあるべき姿を考えてみたい.
参考文献
1) 厚生労働省健康局結核感染症課(監修):結核の統計2004. 結核予防会, 2004
2) 藤岡正信・他:集団感染における関係機関の連携. 結核76: 763-764, 2001
3) 佐藤幸子:愛知県における結核治療成功促進事業の展開. 複十字294: 15-17, 2003
4) 船橋香緒里・他:結核治療成功を意図した医療機関と保健所の連携に関する一考察. 結核79: 220, 2004
5) 財団法人結核予防会のホームページによる
掲載誌情報