公衆衛生69巻3号

2005年03月発行

特集 結核対策新時代―結核予防法のリビジョン

結核対策における保健師・看護師の役割―ロンドンのTBナースの活動から

著者： 加藤誠也¹ 小林典子² 永田容子²

所属機関： ¹(財)結核予防会結核研究所研究部 ²(財)結核予防会結核研究所対策支援部

ページ範囲：P.199 - P.202

結核予防法は疫学的状況の変化，医療技術の進歩，対策環境の変化などを背景に，半世紀ぶりに改正となった．結核対策が新時代を迎えることになった2004年6月，結核予防会では結核研究所が共同研究を進めているロンドン市立大学看護学部の協力を得てロンドンスタディーツアーを企画し，1週間でロンドンにおける結核対策の視察を行った¹⁾．

　本稿ではこの結果から，ロンドンの結核対策の予防・医療両面の中心になっているSpecialist TB Nurse(以下，本稿では「TBナース」)の活動を報告しながら，結核対策における保健師・看護師の役割を考察する．

参考文献

1) 加藤誠也・他：ロンドンスタディツアー報告. 複十字299: 14-17, 2004

2) Bahtti N, et al: Increasing incidence of tuberculosis in England and Wales; A study of the likely causes. BMJ 310: 967-969, 1995

3) Joint Tuberculosis Committee of the British Thoracic Society; Control and prevention of tuberculosis in the United Kingdom; Code of practice 2000. Thorax 55: 887-901, 2000

4) The Royal College of Nursing: Nurse Prescribing. 〈http://www.lindata.info/spring%20-%20nurse%20prescrinbing%20one.html〉