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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生69巻4号

2005年04月発行

文献概要

資料

外国人労働者を抱える企業における結核対策の一事例

著者: 内野英幸14 小野塚剛25 青木真由美25 原田登之3 樋口一恵3 森亨3

所属機関: 1新潟県小出保健所 2新潟県小出保健所 3結核予防会研究所 4国立病院機構小諸高原病院 5新潟県魚沼保健所

ページ範囲:P.339 - P.342

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近年,外国人,特に開発途上国からの留学生あるいは就労者の増加に伴い,在日外国人が結核を発病するケースも増える傾向にある.今後,わが国における結核対策上,在日外国人の結核対策は極めて重要な課題と考えられる.

 今回,外国人就労者における結核集団感染が疑われた事例に対して,結核対策を効果的に進めるため,従業員向けの健康教育,検査の説明会等を行い,結核定期外健康診断として胸部X線撮影,ツベルクリン反応検査(以下,ツ反)に加えて,財団法人結核予防会結核研究所の協力でQuanti-FERON(r)-TB(以下,QFT検査)を用いて結核感染について解析を行い,結核患者発見から予防対策まで一貫した取り組みを行うことができたので報告する.

参考文献

1) 在日外国人医療相談室(編):在日外国人の結核. 財団法人結核予防会, 2003
2) 森 亨:保健所における結核対策強化の手引きとその解説. 財団法人結核予防会, 2000
3) 小林典子, 野原勝:日本版21世紀型DOTS戦略の推進・強化. 保健師・看護師の結核展望81: 2-28, 2003
4) 樋口一恵(訳):特異免疫に基づいた結核診断, 呼吸器疾患・結核. 資料と展望44(1): 33-45, 2003
5) 原田登之・他:新規結核感染診断法を用いた外国人就労者における結核集団感染の解析. 結核79(3): 282-283, 2004
6) Mazurek GH, Villarino ME: Guideline for using the GuantiFERON○r-TB Test for Diagnosing Latent Mycobacterium Tuberculosis Infection. MMWR 52: 15-18, 2003
7) 森 亨:結核感染の新しい診断技術「全血インターフェロンγ応答測定法」. 複十字291(5): 5, 2003
8) 第79回日本結核病学会総会. 結核79(3), 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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