公衆衛生69巻5号

2005年05月発行

トピックス

市町村の健康日本21の進捗状況と策定推進

著者： 工藤啓¹ 荒井由美子²

所属機関： ¹宮城大学大学院看護学研究科健康政策学 ²国立長寿医療研究センター

ページ範囲：P.398 - P.400

本年は健康日本21の中間評価の年である．しかし，中間評価では策定時よりも悪化している指標もあることが懸念されている¹⁾．健康日本21の実施主体は市町村であり，対人保健サービスの要となる市町村こそが健康日本21の推進に大きな役割を果たす．しかし，健康日本21の市町村計画の策定自体がそれほど進んでいない現状がある．

　本稿ではわれわれが平成15年に実施した健康日本21に関する市町村へのアンケート調査を基に，健康日本21に関連した市町村の状況と策定推進について分析してみよう．

参考文献

1) 「健康日本21の中間評価を前に議論　第63回日本公衆衛生学会開催」. 週刊医学界新聞 第2611号(2004年11月29日)

2) 片野田耕太・他：自治体規模別および都道府県別にみた健康日本21地方計画の策定状況. 日本公衛誌51(10): 297, 2004

3) 厚生省(編)：地域における健康日本21実践の手引き. 財団法人健康・体力づくり事業財団, pp118-119, 2000