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連載 公衆衛生ドキュメント―「生きる」とは何か・14
被爆から60年,韓国の被災者たち
著者: 桑原史成
所属機関:
ページ範囲:P.350 - P.350
文献購入ページに移動植民地の朝鮮から連れて来られ,また自らやってきた人たちにとって最大の悲劇は,同年8月6日に広島,次いで長崎で起きた,米国による原爆の投下である.死者たちの正確な数は不明だが,広島で約5万人,長崎で2万人とされる.生き残った被爆者のほとんどは韓国また北朝鮮に帰って行ったが,すでに被爆から半世紀余が過ぎて,その生存者の数は少なくなった.現在,韓国に約2,500人,北朝鮮に約900人とされる.
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