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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生69巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 自然災害と公衆衛生活動

[保健所長インタビュー]新潟県中越地震を経験して―災害医療には心身両面の救援活動の体系を!

著者: 内野英幸13 阿彦忠之2

所属機関: 1前新潟県小出保健所 2山形県村山保健所 3現国立病院機構小諸高原病院

ページ範囲:P.450 - P.456

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阿彦 昨年10月に新潟県中越地震が発生してから,ちょうど4カ月が経ちました.人の生命だけでなく,牛や錦鯉,そして魚沼コシヒカリを育む水田,地元企業の工場までも被害に遭ったとのこと.被災者の方々におかれましては,避難所生活から自宅あるいは仮設住宅の生活に移行して,年が明けたら大雪という状況の中,内野先生ご自身もこの間,地元の保健所長として,ご苦労の中でお過ごしになったことと思います.4カ月間の経過や現在の住民の方々の生活,当面の課題などについて,今日はお話を伺えましたらと思います.

阪神・淡路大震災との違い

内野 まず今回の震災は,よく阪神・淡路大震災と比較されますが,質的にも量的にも違っております.一言で言えば中山間地,人口過疎地を狙い撃ちして来た,「都市型ではない」という点が1つ.それと激震と言われてはいるのですが,それほど建物の崩壊や人災が甚大だったわけではない.ちなみに死者は12月27日現在40人.神戸の場合は6,433人でした.建物の全壊も2,819ですが,神戸の場合は10万余りです.桁が違いますね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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