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特集 自然災害と公衆衛生活動
[保健所長インタビュー]新潟県中越地震を経験して―災害医療には心身両面の救援活動の体系を!
著者: 内野英幸13 阿彦忠之2
所属機関: 1前新潟県小出保健所 2山形県村山保健所 3現国立病院機構小諸高原病院
ページ範囲:P.450 - P.456
文献購入ページに移動阪神・淡路大震災との違い
内野 まず今回の震災は,よく阪神・淡路大震災と比較されますが,質的にも量的にも違っております.一言で言えば中山間地,人口過疎地を狙い撃ちして来た,「都市型ではない」という点が1つ.それと激震と言われてはいるのですが,それほど建物の崩壊や人災が甚大だったわけではない.ちなみに死者は12月27日現在40人.神戸の場合は6,433人でした.建物の全壊も2,819ですが,神戸の場合は10万余りです.桁が違いますね.
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