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特集 地域医療のトピック―「救急医療」を考えよう
話題のAED―市民によるAEDの使用と東京消防庁の取り組み
著者: 荒井伸幸1
所属機関: 1東京消防庁参事兼救急部救急管理課
ページ範囲:P.553 - P.556
文献購入ページに移動1. これまでの消防機関によるプレホスピタルケアの状況
東京消防庁では,現在217隊の救急隊を管内(注:東京消防庁の管轄区域は,東京23区をはじめ,東久留米市,稲城市と島嶼を除いた都内全域である)に配備し,年間約67万件(平成16年中)の救急出場の要請に対応している.これらの救急隊には救急救命士が全隊に乗務しており,心肺停止の傷病者に対して除細動をはじめ,器具による気道確保(一部の隊では気管挿管を実施)や静脈路確保のための輸液などの高度処置を行っている.
また,救急出場の要請内容から心肺停止状態が疑われる場合等では,救急隊だけではなく,ポンプ隊等の消防隊もその救急現場に出場させて救急隊の活動支援をしたり,一定の応急処置を実施している.
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