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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生69巻8号

2005年08月発行

文献概要

特集 介護予防をどうすすめる?・1 老人保健,介護保険制度の改革

介護予防チェックリスト

著者: 新開省二1

所属機関: 1東京都老人総合研究所 社会参加とヘルスプロモーション研究チーム

ページ範囲:P.630 - P.633

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高齢期に生活機能が低下してくる最大の原因は,心身機能の低下である.心身機能の低下をもたらす主要因は2つ,それは疾病と老化である(図1).これまでの保健活動は,疾病の予防,管理およびリハビリテーションに関するものであった.それに対して介護予防は,老化に伴う心身機能の低下を抑制,あるいは改善する取り組みである.

 高齢者の生活機能に影響しやすい心身機能は,認知機能,咀嚼・嚥下機能,下肢機能などであり,それらが低下すると,認知症,低栄養・気道感染,転倒・骨折などの健康障害が生じる.また,心身機能の低下を促進する生活像として「閉じこもり」がある(図2).

 そこで,介護予防上の取り組みとして,認知症予防,低栄養予防・口腔ケア,下肢筋力の向上,閉じこもり予防などが挙げられているのである.

参考文献

1) 第72・73回老年学公開講座「めざせ介護予防!-健康で自立した老いの秘訣」. 東京都老人総合研究所, 2003年5月・9月
2) 新開省二・他:地域高齢者における“タイプ別”閉じこもりの出現頻度とその特徴. 日本公衛誌52(6), 2005(印刷中)
3) ヘルスアセスメントマニュアル検討委員会(監修):ヘルスアセスメントマニュアル―生活習慣病・要介護状態予防のために. 厚生科学研究所, 2000
4) 草津町高齢者いきいきアンケート調査結果報告書. 草津町, 2002年3月
5) 鈴木隆雄, 大渕修一(監修):介護予防完全マニュアル. 東京都老人総合研究所, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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