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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生69巻8号

2005年08月発行

文献概要

特別寄稿

大学の利点と現場の利点

著者: 吉村健清1

所属機関: 1福岡県保健環境研究所

ページ範囲:P.650 - P.652

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昨年3月,医学部卒業以来,長年私の活動の場としてきた大学を離れ,4月からいわゆる地方衛生研究所といわれる県の試験研究機関に勤務することとなった.大学では公衆衛生学,臨床疫学という場にいたので,公衆衛生,予防医学の立場から,保健環境研究所での仕事も大きな差はないのではないかと考え,現職を引き受けることとした.

 私自身,公衆衛生は対象とする住民があって成り立つものと考えていたので,現場と大学が車の両輪のごとく連繫することが不可欠であるし,また連繫しなければ発展もないと述べてきた.これまで大学からの公衆衛生は経験してきたので,今回は現場からの公衆衛生に挑戦してみたいと,この世界に飛び込んだ.

 現実に大学の場を離れ,衛生行政の場に飛び込んでみると,外からでは見えないいろいろな発見があった.今回,衛生行政の一研究機関に入って1年の経験を振り返って,これからどのような公衆衛生の展開が可能かを模索してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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