文献詳細
特集 介護予防をどうすすめる?・2 介護予防事業の多角的取り組み
文献概要
高齢者の転倒は寝たきりの主要原因であり1),その予防を目的とした活動は,高齢者の日常生活動作(ADL),quality of life(QOL)を保持・向上させるために,大きな意義がある.近年,介護保険の施行とも関係し,わが国でも高齢者の転倒の減少,予防を目的とした教育・活動が,多くの市町村で実施されるようになってきた.
筆者らは,効率的な転倒予防活動事業を推進する研究の一環として,自治体が行う転倒予防事業の内容や効果に関する調査を継続してきた.
本稿では,厚生労働省長寿科学総合研究事業の補助を受け,2003年度に実施した調査の結果2,3)を中心に,わが国における高齢者の転倒予防事業の実態について報告する.
筆者らは,効率的な転倒予防活動事業を推進する研究の一環として,自治体が行う転倒予防事業の内容や効果に関する調査を継続してきた.
本稿では,厚生労働省長寿科学総合研究事業の補助を受け,2003年度に実施した調査の結果2,3)を中心に,わが国における高齢者の転倒予防事業の実態について報告する.
参考文献
1) 新野直明:運動障害1)転倒. Geriat Med 36: 849-853, 1998
2) 新野直明:高齢者の転倒予防活動事業に関する実態調査. 平成15年度厚生労働省長寿科学総合研究「高齢者における効果的な転倒予防活動事業の推進に関する研究」報告書(主任研究者:新野直明). pp41-54, 2004
3) 新野直明:高齢者の転倒予防活動事業の内容と効果について. 平成16年度厚生労働省長寿科学総合研究「高齢者における効果的な転倒予防活動事業の推進に関する研究」報告書(主任研究者:新野直明). pp45-61, 2005
4) 新野直明:高齢者の転倒予防活動事業に関する全国調査. 日未病システム学誌10: 94-96, 2004
掲載誌情報