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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生7巻2号

1950年02月発行

文献概要

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勞働者住宅の住まい方研究

著者: 相澤龍1

所属機関: 1大阪市立生活科學研究所

ページ範囲:P.88 - P.93

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緒言
 荒廢した住生活が傳染病の蔓延や道徳の頽廢を惹起する事は既に古くエンゲルスが産業革命に伴つて起つた勞働者の悲慘な居住状態を「イギリスに於ける勞働者階級の状態」に於て,又横山源之助氏が明治初期の勞働者の有樣を「日本の下層社會」に於て述べた所からも明らかである。
 戰後我國は未曾有の住宅難に直面しているが,大阪市に就て當研究所が行つた住宅調査の結果からも明らかな如く,戰災に依る著しい住宅不足の結果は居住状態に於ては他世帶との同居で暮している家族の著しい増加を來し,居住面積に於ては極度の過密住と過密就寝が見られ,住生活の荒廢が容易に想像されるのである(1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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