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特集 1949年度の回顧と50年の展望
新政大學の保健教育
著者: 重田定正1
所属機関: 1東京大学教養学部
ページ範囲:P.197 - P.198
文献購入ページに移動体育の價値は,理論としてはわが國の学校教育においても早くから認められていたが,他の教科にくらべて実際には高く評價されていなかった。また学校の種別については,小学校より高等学校に至るまでは,終戰後いちじるしい進歩が保健教育の面において見られ,1949年度においても前年度までの企画が着々と実を結びつつあるとも見られるので,既に明確な地歩を占めており,今後は保健計画と保健教育とに関する文部省の指導が各学校に徹底してこれが具体化し個性化することが新年度の課題といえるのである。然るに1949年度に新制大学において体育が必須科目となつたのは,わが國の教育史上まことに新時期を画するものといわなければならぬ。
その内容としては高等学校における保健体育,生物等と密接な関連をもつものであつて,大学の体育は,その対象たる学生の年齢,素質能力等の点のみより見ても,特殊の意義を認めざるを得ない。
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