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文献概要
特集 1949年度の回顧と50年の展望
慢性傳染病
著者: 小谷新太郞1
所属機関: 1厚生省予防課
ページ範囲:P.204 - P.205
文献購入ページに移動結核患者の届出も年々良好となつて來ている。1947年には318,316であり,1948年には389,436となつている。1949年の統計はまだ出ていないが恐らく46万以上になるであろう。1949年に於ては,結核予防対策上特記すべき二つのことがある。その第一は,BCGか予防接種法に依り0歳から30歳迄の人に強制的に実施されることになり,又BCGワクチンも液ワクから乾燥ワクチンに切りかえられ,しかも此のワクチンに対し國家檢定が行われるようになつたことである。又ツペルクリンも國家檢定を受けることになつた。此等の事情のためにBCGの出まわりも惡く,1949年中には,僅かに200万程度のBCGの接種が行われたにすぎなかつた。
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