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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生7巻5号

1950年05月発行

文献概要

特集 鼠族昆蟲

蚤・虱の驅除剤の批判

著者: 石井信太郞

所属機関:

ページ範囲:P.278 - P.281

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 蚤と虱の驅除法は生物学的性状から考察し極めて異なるものであるから之を一括して述べることは当を得ていないのである。それで両者の驅除法の共通した点に就て述べることとする。
 蚤は寄生虫ではなくて,虱は寄生虫であるという生物学的性状の差異があるのであるが,蚤は人体又は動物体の体表に於て其発育を全うするものではなく,主として床下や疊の下などで産卵して幼虫,蛹,成虫が発育し然る後に人体や動物体に附着して吸血するものである。一方虱は産卵を人体の体表に於て行い,そこで幼虫.成虫となるものである。即ち之は寄生生活を営むものと謂えるのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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