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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生70巻1号

2006年01月発行

文献概要

特集 コミュニティと関係性の再構築

コミュニティ活性化とソーシャル・キャピタル

著者: 山内直人1

所属機関: 1大阪大学大学院国際公共政策研究科

ページ範囲:P.6 - P.9

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弱体化するコミュニティ

 日本のコミュニティは弱体化が進み,地域によっては崩壊の危機に瀕している.家族,学校,職場などでの人間関係は希薄化し,信頼関係が揺らいでいる.一方で,地域格差の拡大や社会の階層化が進んでいる.国の画一的な地域振興策と地域間再分配政策によって,これまで表面的には格差拡大が抑えられてきたが,最近の規制緩和や地方への権限委譲によって,再分配政策の効果が弱まり,地域間格差が顕在化しているのではないだろうか.

 同時に,多くの地域で,犯罪や自殺の増加,不登校,ドメスティック・バイオレンス(DV)などの家庭問題,若年失業の増加,商店街の衰退,ホームレスの増加などの深刻な社会問題が発生している.

参考文献

1) 内閣府国民生活局(編):ソーシャル・キャピタル;豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて. 国立印刷局, 2003
2) 内閣府経済社会総合研究所(編):コミュニティ機能再生とソーシャル・キャピタルに関する研究調査報告書, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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